精力増強を阻害する3つの行動

精力増強を阻害する要因として、加齢、ストレス、偏った食生活、飲酒、喫煙、運動不足、病気などがあり、精力増強を望むのなら、それぞれに注意をすることが必要と多くの文献などで述べられています。

今回は、精力増強を阻害する要因の中で、特に注意してもらいたい3つの行動「精巣の保温」「テストステロンの過剰摂取」「過剰な射精頻度」について述べていきたいと思います。

精巣の保温

これは、昔から言われている「金冷法」にも関係している事ですが、精巣(睾丸)を温めてしまう事は、精力増強にとって大変なマイナスポイントであります。

精巣の役割として精子の生産とテストステロンなどの男性ホルモンの分泌があります。

これら、ホルモンや精子を作ることにより、精巣自体は発熱します。

そして、精巣の温度が高くなると、生産の効率は落ちてしまうという研究結果が発表されています。

研究結果によると、精巣の適温は31-33度で、体温より若干低い温度です。

そのために、精巣は陰嚢という袋に入って身体の外にぶら下がっているのです。

しかし、以下のような行動により、精巣の周囲温度が高くなり、精巣の働きが鈍り精力減退につながることがあるそうです。

サウナやジャグジーなどで温め過ぎてしまう事
サウナやジャグジーに入るときは、長時間暖め過ぎないように気を付けましょう。

長時間自転車に乗る事
自転車に乗ると、陰部がお腹に近づき、睾丸の温度が上がってしまう事があります。
あまり連続して長時間自転車に乗ることは控えたほうがよさそうです。

ひざ上でのパソコン操作
ラップトップパソコン(ノートパソコン)を長時間膝に乗せて使用していると、パソコンから発せられる熱や電磁波により、精巣の活動が鈍るそうです。
あまり長時間のひざ上でのパソコン操作は控えましょう。

スキニ―パンツやボクサーパンツを履く事
スキニ―パンツやボクサーパンツなどは、股間に密着し、通気性が悪くなり、精巣の温度も上がってしまいます。
できれば、トランクスのような通気性の良い下着を付けましょう。

このように、精巣(陰嚢)周辺の温度を下げることが精力増強のポイントです。

その方法の一つとして「ノーパン睡眠」をおススメします。

以前、健康法の一つとして話題にもなった「ノーパン睡眠」、つまり、夜寝るときに下着を付けずに寝る事ですが、下着の締め付けによる血行不良の対策としても有効ですが、精巣周辺の温度上昇対策としても、お手軽で有効な方法と思います。

ぜひ、今夜からお試しください。

テストステロンの過剰摂取

男らしい、筋骨隆々とした体を作るためにも、精力増強のためにも、男性ホルモンのひとつであるテストステロンの分泌量を増やすことが大切であるのは、もうご承知かと思います。

しかし、そのためにサプリメントなどでテストステロンを過剰に摂取するのは精力増強にとってマイナスポイントでもあります。

体内のテストステロンを分泌するのは、精巣にあるライディッヒ細胞で、この細胞の活動をコントロールしているのが、脳下垂体より分泌されるゴナドトロピンです。

また、ゴナドトロピンは、精巣内のセルトリ細胞にも作用し、精子製造を促します。

精巣から分泌されたテストステロンは血液により体中の細胞に運ばれるのですが、同時に脳下垂体では血液中のテストステロン濃度によって、ゴナドトロピンの分泌をコントロールしています。

つまり、サプリメントなどにより、外部からテストステロンを摂取し、血液中のテストステロン濃度があがると、脳下垂体は充分テストステロンがあると判断し、ゴナドトロピンの分泌をストップしてしまいます。

このような状況が続くと、精巣内のライディッヒ細胞やセルトリ細胞が委縮し、テストステロンの分泌や精子の生産効率が落ちてしまう事があり、最悪精巣自体の機能が劣化してしまう事があるそうです。

テストステロンが足りない場合の補助などの目的でサプリメントなどを摂取するのは構わないのですが、過剰摂取はマイナス効果となりますので、ご注意ください。

過剰な射精頻度

成人男性は、1回の射精でおよそ3.5ccの精液を排出すると言われています。

また、一度射精をしたのち、精嚢に精子が満たされるのには2-3日間掛かるそうです。

しかし、個人差はありますが、通常射精後1-2時間でまた次の射精が可能だそうです。

もちろん、精嚢内に残っている精子の量は減っていますから、精液も少なくなります。

このように、健康な男性なら1日で複数回の射精は可能ですが、そのように高頻度な射精を行うと、当然精巣への負担も大きくなります。

この際、精巣の冷却が不十分だと、精巣への負担もさらに大きくなっていきます。

そして、精巣への負担が常に大きくかかっている場合、精巣機能の低下も考えられます。

どの程度の射精頻度が精巣にダメージを与えるのかははっきりとした研究結果はありませんが、あまりに高頻度な射精は精力増強にはマイナスとなる事を理解しておきましょう。

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