愛情ホルモンを増やす方法

愛情ホルモン・オキシトシンを増やすタッチケアー

オキシトシン(Oxytocin)とは、神経分泌細胞で合成され、脳直下にある下垂体後葉から分泌されるホルモンの一種。

出産時に子宮を収縮させたり、授乳時にミルクの出をよくする、出産・育児に重要なホルモンと言われてきました。

恋人や夫婦間のつながりを強くする作用もあるそうです。

人と人とのつながりを強くするので「愛情ホルモン」とか「絆ホルモン」と呼ばれるオキシトシン、ある方法でその分泌量がぐっと増えるそうですが、その方法についてご紹介したいと思います。

愛情ホルモン・オキシトシンのパワーとは?

脳内で合成され分泌されたオキシトシンは、血液の流れに乗り、全身に運ばれます。

また、その経路とは別に直接脳内に放出されることが近年の研究で分かってきました。

この体内に放出されたオキシトシンのすばらしい、パワーについてご紹介いたします。

◆出産・育児を助けるパワー

血管内に放出されたオキシトシンは血液の流れに乗り、子宮に到達します。オキシトシンが子宮に届くと、子宮全体が収縮していきます。

このことにより、子宮内の胎児が子宮から押し出されます。

つまり、オキシトシンは出産のために大切な役割を持っているのです。

また、オキシトシンは乳腺の筋繊維を収縮させ、乳汁(ミルク)の分泌を促す作用もあります。

授乳時にミルクをたっぷり出すのもオキシトシンのパワーなのです

◆絆を深めるパワー

オキシトシンが脳内に作用すると、警戒心や恐怖心を緩和し、信頼度を向上させるそうです。

このことにより、恋人やパートナー、あるいは親子、友人、仲間たちへの信頼心、親和心が深まるので、オキシトシンは「絆ホルモン」とも呼ばれています。

さらに、最近の研究では、この「絆ホルモン」のパワーが自閉症の治療にも役立つことが分かってきました。

現在、日本の大学病院が中心となって研究は進められているそうですが、自閉症の少年がオキシトシン・ホルモンを摂取することにより、自閉症の症状が改善されてきたそうです。

◆ストレスを跳ね返すパワー

オキシトシンが分泌されることにより、ストレスが緩和され、多幸感が得られるそうです。

このパワーを利用して、うつ病の改善に利用する研究も進んでいるそうです。

◆心臓や循環器系疾患を改善するパワー

オキシトシンは、血圧の上昇を抑えたり、心臓の働きを良くする作用も報告されているそうです。

オキシトシンの分泌を増やすには?

このように、素晴らしいパワーをたくさん持つオキシトシンですが、その中でも人と人との関係を強くする「絆ホルモン」としてのオキシトシンが近年大変注目されています。

夫婦間や親子間の絆を深めるためにも、オキシトシンの分泌を増やしていきたいですね。

では、どうやったらオキシトシンの分泌が増えるのでしょうか?

それは「スキンシップ」なのです。

スキンシップとは、人と人とのふれあいなのです。

手を握る、体に触れる、肩を組む、腕をからめる、ハグする。

このような、「ふれあい」を行うことにより、オキシトシンの分泌がぐっと増えるのです。

さっそく、スキンシップを実践してみましょう

絆ホルモン・オキシトシンの分泌は、ふれあいにより増加します。

難しいことではありません。

さっそく、実践してみましょう。

朝、起きたら、「おはよう」と言いながら、パートナーの肩や背中に触れてみましょう。

仕事に行く時「行ってきます」と言いながら、ハイタッチをしてみましょう。

帰ってきたら「ただいま」と言いながら、ハグしてもいいですね。

このように、日常生活の何気ない場面でふれあいをすることで、お互いにオキシトシンが分泌され、お互いの関係がどんどん良くなっていくのです。

ただし、一点注意があります。

出産し、育児中の女性は自分の子供に絆パワーが集中しています。

その時は、子供以外の人とのふれあいに嫌悪感を抱くことがあるそうです。

パートナーであっても、育児中に触れられると、拒否反応を起こし、関係がぎくしゃくしてしまうこともあります。

仲が良かった夫婦が、子供が生まれたころから、なんとなくよそよそしい感じが漂い、夫婦間の関係が悪化したというのも、このような理由かもしれません。

育児中は、なるべくスキンシップを控えて、育児がひと段落し、子供の乳離れが進んだら、またスキンシップをしてみましょう。

そうすれば、パートナーとの関係も、より強くなっていくと思います。

もちろん、パートナーだけではなく、親子や友人、仲間たちとの関係強化もスキンシップが大切ですね。

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