加齢臭の原因と予防について

加齢臭とは、中年以降の男女にみられる特有の体臭で「おやじ臭」などとも言われています。

男性特有の症状と思われがちですが、女性に対しても加齢臭は存在し、男性は40歳代以降、女性は閉経後に増加傾向が見られます。

加齢臭の原因として、2001年に資生堂がノネナールと言う成分が関係しているという研究成果を発表しました。

しかし近年の研究でノネナール以外にも、べラルゴン酸、ジアセチルも加齢臭の臭いの元となる成分ということが分かってきました。

ノネナール、ペラルゴン酸、ジアセチルなどの臭いの例

ノネナール(不飽和アルデヒドの一種)

古い雑誌、青チーズ、ろうそく、押入れの中の臭い

ペラルゴン酸(飽和脂肪酸)

使い古した食用油に似た臭いジアセチル(有機化合物)強いバターやチーズの臭い

これら臭い成分の生成には、性ホルモンの分泌量が関係しているのです。

特に男性ホルモンは、皮脂腺の発達を促し皮脂を大量に分泌させてしまうので、加齢臭の臭いの元となるノネナールを大量に発生させてしまいます。

一般的に男性は、汗や皮脂などの老廃物の分泌が女性に比べて多く、また加齢と共に増える皮脂を活性酸素が酸化させる事で加齢臭が発生するのです。

また、女性ホルモンは酸化抑制効果があり脂肪酸が酸化しにくいという性質を持っていますので、女性の加齢臭に関しては、更年期を過ぎ女性ホルモン分泌が減る事によって、顕著化してくるという特徴があります。

性ホルモンの他に加齢臭の原因となるもの

加齢臭の原因となる皮脂の酸化は、ホルモン分泌が大きく関係してくるのですが、それ以外にも不規則な生活習慣、食生活、生活習慣病、肝機能、腸内環境、ストレスからくる免疫機能低下なども関係してきます。

加齢臭予防をするのであれば、生活習慣や食生活を見直す必要があるかもしれません。

特に食生活では、脂肪分の多い食事をしていると皮脂が多く分泌される分為、加齢臭がキツクなると言われています。

また、アルコール、喫煙なども加齢臭を増加させる原因ともなりますので、控えめにする事をお勧めします。

以上の事を踏まえ、食生活改善として抗酸化作用のある食材、食物繊維が豊富な食材などを進んで摂り、嗜好品を控えめにし、健康な身体でいられるような生活が加齢臭対策にもなるのです。

食品に含まれる抗酸化物質

ビタミンA、ビタミンE、ビタミンC、βカロチン、ビタミンE、ポリフェノール、クエン酸、コエンザイムQ10、ゴマリグナン、フィトケミカル、ルテイン、アスタキサンチン、リコピン、αリポ酸代表的な抗酸化物質が含まれる食材レンコン、トマト、ニンジン、ナス、ショウガ、キュウリ、アボカドetc.

食物繊維総量は、豆、穀類、野菜、きのこ、海藻等に多く含まれていますので、野菜を中心としてバランスよく食事をする事で、皮脂の酸化を防ぎ加齢臭の予防となるのです。

これからの季節どんどん気温が上がっていき、汗なども掻きやすく加齢臭も気になる時期に入りますので、万全な対策が必要ではないでしょうか?

加齢臭対策の読み物

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